イルカはなぜ睡眠中でも呼吸が出来るのか
知っていると思いますが、イルカは哺乳類で、肺で呼吸をしています。
だから、眠っている途中でも時々水面に顔を出して呼吸する必要があります。
なので、深い眠りに陥って呼吸を忘れてしまうと命取りになります。
一体どのように睡眠中呼吸しているのでしょうか。
まず、イルカの睡眠は非常に特殊で、イルカは哺乳類のほとんどにあるレム睡眠がないんです。
レム睡眠とは浅い眠りのことを言い、人間はレム睡眠時に夢を見ます。逆に、ノンレム睡眠というものがあり、ノンレム睡眠時は深い眠りで体が休まるんです。
このレム睡眠がイルカには全くないらしいです。
また、イルカは片方の目を開けて眠ることが昔から知られていましたが、ロシアのレフ・ムハメトフ教授が眠っているイルカの脳波を測定して、イルカの脳は、左半球と右半球が1~3時間ずつ交代で眠っていることがわかりました。
イルカは、半分寝ていても、半分は起きているという事です。
つまり、イルカは必ず片方の脳が起きているので、呼吸を忘れることはないようです。